日本成長投資アライアンス株式会社(所在地:東京都千代田区、共同代表者:立野 公一、瀧本 哲史、以下「当社」)は、本日、1号ファンドを設定いたしましたのでお知らせいたします。当社は、今回組成したファンドを通じて、日本の中堅・中小企業への成長資金投資を開始し、積極的な経営支援を通じて企業の発展の後押しをいたします。

1.ファンドの概要

  • 名称J-GIA1号投資事業有限責任組合(以下「J-GIA 1号ファンド」)
  • 投資対象成長潜在力のある日本の中堅・中小企業
  • 出資企業株式会社静岡銀行、株式会社福岡銀行等
  • 組合設立日2017年1月6日

2.背景・目的

当社は、日本の中堅・中小企業の成長を資金面及び経営面で支援し、日本経済活性化の一助になることを目的として、2016年6月に設立されました。

最大の特徴は、日本たばこ産業株式会社(本社:東京都港区、代表者:小泉 光臣、以下「JT」)、株式会社博報堂(本社:東京都港区、代表者:戸田 裕一、以下「博報堂」)をアライアンス・パートナー企業(以下「パートナー企業」)とし、パートナー企業が有する経営力(人材、ネットワークなど)を当社が運営するファンドが投資する中堅・中小企業に事業支援として提供することで、投資価値向上を行う点にあります。

J-GIA 1号ファンドは、日本企業の中でも、成長潜在力のある中堅・中小企業へのマイノリティでのグロース・キャピタル(成長投資)投資及びスモールキャップ・バイアウト(小規模バイアウト)にフォーカスをした投資を行います。
ファンド組成にあたっては、静岡銀行、福岡銀行等に出資者として参画頂き一次募集を完了しました。引き続き、国内機関投資家を中心に出資を募り、最終的なファンド規模は200億円を想定しています。

3.投資先企業の事業支援

投資先企業に対しては、J-GIA 1号ファンドを通じた成長資金の提供にとどまらず、当社、JTならびに博報堂のリソースを活用した支援を行います。
JTは、投資先企業への人材派遣を含む経営管理支援(CFO機能の強化など)およびJTのリソースを活用した実務的な事業支援(製造・調達支援など)を行い、博報堂は、ブランド構築、対外的なPR支援、海外進出、具体的なマーケティング支援などに関わる支援メニューを用意し、最適なチームを組成して事業支援を行います。(図1)

図1:当社の事業支援スキーム
図1:当社の事業支援スキーム

なお、投資先企業は、当社およびパートナー企業による事業支援を通じて成長を後押しできる日本の中堅・中小企業を対象とし、1件あたりの投資額は10億円から30億円程度を想定しています。独自のネットワークを活用し、更に今回出資いただく静岡銀行および福岡銀行をはじめとした地域金融機関との連携を深めるなどして、高い成長潜在力を持つ企業に企業価値向上の提案を進めてまいります。